マチェドニアは涙の味


6才になるかならないかの頃。

ある裕福な家族がフルーツを買ってくれた。

いつもおなかをすかせていた自分にとって、フルーツは夢のような食べ物、

特に、初めて食べるキウイとバナナは衝撃的な味だった。

ある日、

父親の目を盗み、2リラ(約100円)ほどをポケットに入れ、

ほんの少しのキウイとバナナを買い、一人であせるように食べた。

そのあと、おいしさと、後悔で、複雑な気分になり、

それでもすぐには父親に言えず、

それから数年後、2リラを盗んでフルーツを買ったことをやっと白状した。

堅物を絵に描いたような父親からは、ビンタのひとつも覚悟していたけれど、

彼は静かにこう言った。

「言ってくれてありがとう。」

キウイとバナナを見ると、一生あのことを思い出すだろう。




こんな話をしてくれながら、

ベッドの上の私に今日もフルーツサラダを口に入れてくれる、ラマザンなのです。


いちじくはドクトルからのおすそわけ




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トルコ

Comment

家の場合は・・・

なんだかいいお話しですね~

うちのオジサンも子供のころ誰も買ってくれなかったお菓子のことを自分で買いながら話していましたが・・・?
うちのオジサンの場合は、イタズラばかりしていた悪ガキだったから誰も買ってくれんかったん違う~?と思います。
  • 2014⁄11⁄08(土)
  • 01:37

毎日フルーツサラダを食べさせられています

>ダル母さん
いい話なんですが、なんせ本人談ですから美談に聞こえるように話しているのではないかと。

> うちのオジサンの場合は、イタズラばかりしていた悪ガキだったから誰も買ってくれんかったん違う~?と思います。

ご主人、ヤラマズだったんですね~。でもまあ子供たちなんてどこの国もそうですよね。
  • 2014⁄11⁄09(日)
  • 18:17

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